翡翠の沼は広く深い その1

私はその時々で「石のマイブーム」が来ます。

琥珀→空白期間→翡翠→ダイヤ→パパラチャ・パライバ→インペリアルトパーズ→真珠・ターコイズ・珊瑚←イマココ

で、ブームの時はその石だけ買い集めるのですが、中でも独特だと思われたのが翡翠の世界です。

(今回長いですが、前半は翡翠好きな方はもうご存知な情報しかないので読まなくて大丈夫です)

翡翠はコレクターのジャンルが他の宝石と違うかもしれない

  • 軟玉(ネフライト)と硬玉(ジェダイト)を総称してjadeと呼ぶが、宝石として価値があるのはジェダイト。インド翡翠、のように頭に産地などが付く場合はジェダイトではない
  • 産地がミャンマーしかない(実は他もありますが、市場に出ない)
  • 日本の糸魚川でも出るけどいわゆるジュエリーとして扱われることは少ない
  • 中国が産出される翡翠の殆どをおさえている。加工もほぼ中国
  • 色や透明度や内包物が多彩すぎて価値が上から下まで幅ありすぎ
  • エンハンスメントの有無の見分けがつきづらく、エンハンスメントされていると価値がほぼ10分の1以下になる

他にも色々ありますが…。

翡翠ってあの緑で不透明のおばあちゃんの指輪の石でしょ?というイメージの方が多いと思いますが、翡翠はいろいろな色があります。透明度も不透明から完全に透明に近い物もあります。

最高級とされるのは、トロンとした半透明の青みを帯びた明るい緑の「琅玕(ロウカン)」です。よく銀杏に例えられますが、ロウカンは銀杏よりもっと青緑だと思います。

 

翡翠はその魅力に取り憑かれると中々抜け出せず、同じものが二つとないのでどんどん買い集めることになります。翡翠はよく仲間を呼ぶと言われるのもこのためです。うちにもたくさん仲間を呼ばれました…(´ー`)

また、日本の勾玉文化や、中国の風水の影響もあってスピリチュアルな面が強く出る石かもしれません。そういうのもきらいじゃないけどね!

この特性ゆえに、翡翠を集めるコレクターは、ダイヤなどを集めている人とちょっと性質が違う気がします。

翡翠の選び方

翡翠を選ぶ際には注意が必要です。

翡翠の価値は透明度と色で決まります。透明感があり、色鮮やかな方が高価です。特に緑色が高級とされます。

透明感は、砂糖が粒が大きいと白く、煮詰めるとシロップになるのを想像して頂けるとわかりやすいです。密度が高く、ひび割れもなく、つやつやで石肌のきめが細かいものほど良いです。

高級なものはぷるんとゼリーのような質感があり、石の中で光をたたえます。これがたまらないんです!(;゚∀゚)=3

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普段つけてる翡翠のバングル。こんな半透明で色が薄いものもある

この写真はいい感じに撮れました。フォトジェニックな石、翡翠

 

翡翠は隙間の多い多孔質の石で、この隙間にガラスや樹脂を浸透させると、質の悪い不透明できめの荒い翡翠も、見た目の透明度が上がり綺麗になります。色付き樹脂だと高価な鮮やかな色に見せることも出来ます。

この樹脂浸透させた翡翠を「B貨」と呼びます。鮮やかな色樹脂で染めたり、似たような安価な別の石を(翡翠と偽っている場合)「C貨」と呼びます。

こういったエンハンスメントされていない物が「A貨」ナチュラル・ナチュラルです。表面にワックスをかけるのは加工として認められています。

この樹脂浸透されていない「A貨」以外は宝石としては価値が無い(!)です。

 

中国市場が世界の大多数の翡翠を扱うので、翡翠の価値は中国経済が大きく影響します。少し前までは高騰し、5年で価格10倍などとなかなか狂ったインフレが起きてました。今はちょっと落ち着いたのかな?

 

なんでもいいから安く気軽に持ちたいわ~というのでなければ、「A貨」と証明されている物を選びましょう。ただ、A貨とB・C貨の見分けは素人にはなかなかつけづらいのですが…。そしてA貨だから全部が全部綺麗だというわけでもないのですが…(これが翡翠の難しく楽しいところ)。

 

  • A貨(ナチュラル)と宣言されているものを買おう
  • きめが細かく、ぷるんと密度を感じる透明度があるものが高価
  • 色が鮮やかな方が高価
  • 石目(石の内部のヒビ)が無いほうがいい。あるとそこから割れてしまう可能性も
  • 特有の和紙状の内包物や、模様など個体で千差万別

 

A貨を自分で見極める方法

たくさん見ているとだんだん分かってきます。B貨はなんとなく、透明感があっても石の密度がないんですよね。

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これ、多分B貨だと思われるものです。半透明で綺麗な色なんですが、奥深さはない。曇りガラスのようなプラスチックのような質感です。

そして写真ではアラがわかりませんが、実は表面に細かいシワ?薄いヒビ割れ?のようなものがあります。透明なセメダインを乾かしたあとにできるような…。

透明感があるのに安い、色が嫌に鮮やかだったりムラになっておらず均一な調子、軽いもの、とにかく綺麗に見えるのにものすごく安いものはB貨だと思ったほうが良いでしょう。

高くてもB貨もあるのが翡翠の怖いところですが。

 

そして自分が買うときに観察するところは、A貨はどんな色の石でも半透明の場合、石のきわなどに溜まる光が何故か黄色っぽい。B貨だとこれが蛍光灯のような白だったりします(確実にこれでA貨だと言い切るものではありませんが)。

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A貨のウサギさん

 

A貨を見分けるときのチェック項目

  • 透明感がある場合、内部の光の反射が深く、見た目に奥行きと蜂蜜のような密度を感じる
  • 光溜まりが黄色みを帯びている
  • 光に透かすと特有の和紙のような内部構造が見える
  • 色合いや色の分布が自然である(ぺたっと均一でない)
  • 硬いものにぶつけるとキーンと高い済んだ音がする(バングルの場合)
  • 触ると冷たい(熱伝導率が高い)
  • ある程度の重さがある(大きさに対して重く感じる)

 でも最終的には専門機関で鑑別してもらうに越したことはないです。ハイ。

 

選択肢が少ない日本、偽物天国の中国

購入する際は、日本だといくつかA貨専門店があり、そこで買うのが安心です。中国雑貨屋さんやパワーストーンのお店だと、A貨以外の可能性があります。心配な場合はお店の方に問い合わせるのが良いかと思います。

オークションだといきなりB貨の確率が跳ね上がります。鑑別書をアップしている場合は「樹脂浸透」の有無を見ることを勧めます。

確実にA貨な翡翠を買おうと思ったら、このいくつかの専門店しか日本には選択肢がありません。そして高いのです…。

こんなの一生に一度でいいからつけてみたい…!

 

一時期からとてもではないですが、手が出ないお値段になってしまいました。翡翠は宝石の中でも結構高い部類だと思います。

 

 

翡翠ブームが来ていたある日、こんな片田舎の電車の中で、翡翠のバングルをしている方を見かけました。

半透明の鮮やかな緑と白の翡翠。わー素敵!私もあんなの欲しい!

でも今日本にはあんな翡翠は入ってこないし、あってもものすごく高いだろう…なんとか自分でもある程度満足できるものは手に入らないだろうか…。

しかし、品数の選択肢の少なさと、あまりの高騰ぶりで日本では欲しいと思えるものが見つからず、私は玉石混交、偽物も平気で作っちまう国なんだぜな本場中国最大のショッピングモールサイト「淘宝網タオバオ)」にホイホイ手を出すことにしたのでした…。

 

長過ぎるのでつづく。

 

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